暖かい雰囲気とは

てらこや新都心の運営は、子どもたちの声に囲まれ、日々の雑事に追われ、どちらかというと毎日が慌ただしく、あっという間に過ぎていきます。

そんな中で、人々の声が途絶え、特に追われるような仕事もなく、まるでエアポケットに入ったように、ひっそりと静まりかえるひと時があります。

私たち運営者が、ゆったり流れる時間の中で、思い思いの仕事をしながら温かい雰囲気の中にリラックスして身を置く・・・・そんなチームの雰囲気は、きっとこの施設全体に行き渡り、ここを訪れる皆さまにもきっと届く、そんな話をしていました。

いつかもブログで書きましたが、居場所とは物理的な場所ではなく、そこに集う人たちの人間関係だということを改めて感じた、ホッとする時間でした。

居場所は作るもの?


私たちの活動を紹介するときに、簡単に「地域の居場所作り」ということがよくあります。

この「居場所作り」という言葉は、私たちのような活動をする団体、人たちにとってわかりやすい便利な言葉です。

でも、最近は考えがちょっと変わってきています。

確かに私たちは、毎日てらこやを開き、子どもを含む様々な人たちをお迎えしています。

放課後に遊びに来る子どもたち、ワークショップを主催する人たちとその参加者、シェアオフィスを利用するテナントさん、そして併設のイタリアンレストランを利用する皆様・・・・

そんな中で、私たちがしていることは、ただ「開いてお迎えする」ことで、「居場所を作る」ということとはちょっと違うような気がします。

最近いらした方が、こんなことをおっしゃっていました。

「前を通るたびに、温かい雰囲気がある場所だと感じていました。ある晩、前を通ったら、ほんのり灯もる常夜灯を見て、次の日に、つい来てしまいました。」

私たちは、今はこう考えています。

「居場所は作るものではなく、選ぶもの」

今、私たちがしていることは、必要としている人に「ここがあなたの居場所ですよ」という想いが伝わるように、てらこやを温かい「気」で満たすことです。

きっと、必要な人にはその気持ちが伝わると信じながら・・・・