講座開催報告

3月24日(日)に、新しく始まった「お金について考える」活動の第1回、「おこづかい教育、どう始める?〜キャッシュレス時代のお金教育〜」が開催されました。

今回から、講師をお願いしているママさんファイナンシャルプランナーの長澤さんの参加者と同じ目線での話し合いのリードと説明が、堅苦しくなりがちなお金の話題を、身近なものにしてくれました。

以下は、参加者のレポートです。

今日のお小遣い教育について

なぜお金教育が必要なのか?また。お金教育とはなんぞや?から始まり、そもそも自分達もその教育を受けていないという話が出ました。

お金とは?
今までに一番満足だったお金の使い方は?
お金の使い方でこだわっていることは?

などを、皆でシェアしながら、そのお金の使い方が実は1番こどもに影響があることなど、話しているうちに気付かされていくプロセスでした。

そして、お小遣いは、子どもに欲しいものがあるときに始めるのが一番良いきっかけであるが、そうでなくてもそれぞれの家庭で話し合って始められる習慣であるという話でした。

お小遣いの与え方と管理の仕方には3つの方法があるという点も納得できました。

また、お小遣いを成功させるコツなど、楽しく続けられる工夫など、それぞれの家庭でルールを作って進めるなど、お母さんたちも積極的に話を聞いていました。

私は、特に管理法が印象にあります。

*自分のために使うお金
*人のために使うお金
*貯めるお金

人のために使うお金の使い方はとても大切だと思いました。

子どもの心を育てるポイントです。家族の誕生日に花を買いたいなど、子どもでも小さな思いを大切に育てる良い機会ですね。

次の、親子で参加の講座も楽しみです。

暖かい雰囲気とは

てらこや新都心の運営は、子どもたちの声に囲まれ、日々の雑事に追われ、どちらかというと毎日が慌ただしく、あっという間に過ぎていきます。

そんな中で、人々の声が途絶え、特に追われるような仕事もなく、まるでエアポケットに入ったように、ひっそりと静まりかえるひと時があります。

私たち運営者が、ゆったり流れる時間の中で、思い思いの仕事をしながら温かい雰囲気の中にリラックスして身を置く・・・・そんなチームの雰囲気は、きっとこの施設全体に行き渡り、ここを訪れる皆さまにもきっと届く、そんな話をしていました。

いつかもブログで書きましたが、居場所とは物理的な場所ではなく、そこに集う人たちの人間関係だということを改めて感じた、ホッとする時間でした。

能登の子どもたちに靴下を

*能登の子どもたちをサポートしよう〜靴下をご寄付ください。

あの能登地方の震災から1ヶ月半がたったいまも、現地の悲惨な状況、避難されている皆様の困難な様子が連日報道されています。

様々な形で、現地への支援が行われていますが、さいたま市内で「子ども食堂」を開催する私たちもささやかな支援として、「新学年を迎える子どもたちに靴下を贈る」活動をいたします。

*取りまとめ・・・さいたま市子ども食堂ネットワーク
*集めるもの・・・子ども用の靴下(未使用、新品に限ります。100均のものでも結構です)
  ・タオル、雑巾(いずれも未使用、新品、広告が入っていても可)

*方法・・・お手数ですが、以下の宛先までお送りください。
      (恐れ入りますが、送料はご負担ください。)

送り先: 330-0835 さいたま市大宮区北袋町1-285
     てらこや新都心
     電話: 048-871-5541

*締切・・・2月26日(月)必着

集められた靴下は、浦和レッズ、大宮アルディージャほか協力団体から寄付いただく文房具、お菓子などと共に、3月上旬に穴水町、能登町の子どもたちに届けられます。

皆様の気持ちが、能登の子どもたちに温かい春を届けます。

ぜひご協力をお願いいたします。

いのちの話 第1回

てらこやでずっと企画をあたためてきた「性の話」

てらこやに集う子どもたちの間で性に関する言葉が出始めるという、良いタイミングで講座を開催できました。

普段の生活ではなかなか話しづらい内容ですが、座談会形式で、それぞれのお子様の気になる言動など、お母様たちがシェアしあってフリートークも大いに盛り上がりました。

今回は、「男子の体の成長について」が中心でした。

講師をお願いした上野尚子先生が、たくさんの書物をご紹介くださいました。

学校では教えてくれない内容で、どれもよく研究して書かれていますが、どの本を選ぶかは、お母様の勘で良いようです。それぞれの考え方、家庭によって違います。

「性教育」とは、究極的には、「生きていくこと」を伝えることだと思います。自分の体を大切に扱い、他人のことも大切に扱い、健全で幸せでいること。
地域に住む大人として未来ある子どもたちを温かい目で見守っていきたいという思いをとても強くした時間でした。

また、普段てらこやに集う子どもたちのお母様同士の交流の場としても、意義深かったと感じています。

今日参加できなかったお母様の為に春休み前にも開催予定です。

*参加者の声

いただいた資料がわかりやすく作られていて、お母さん方のフリートークでは、普段の話ではできない所まで無理なく和気あいあいと話ができました。

お家での対応も性的な単語が先行するのではなく、「いのちが繋がっている、あなたが産まれたことはすごいことなんだよ。」ということに本質を持っていって話してみるといいかもしれない。本を使ってお話ししてみたりとか具体的な方法を教えてくださいました。

時間が足りないくらい掘り下げることの出来る内容だったので、私は続けて他のお話も聞きたいなと思えるものでした。

他のお母さん方も話し足りなく、私も呼ばれそのままランチへ行き、お母さん同士も続きをお話していて、良いきっかけになったなぁと感じました。

2024年を迎えて

1/15は小正月です。
この日でお正月の行事もひと段落です。
そんな機会をとらえて、私たちの2024年にかける想いをまとめてみました。
長文になりますが、どうぞご覧ください。

2024年を迎えて

驚くとともに、胸が痛むニュースで2024年が明けました。
災害に遭われた皆さま、そして、ご関係の皆さま、心からお見舞い申し上げます。

昨年のてらこや新都心は10年という節目を機会に、その活動についていろいろと考え、議論してきた1年でした。

その結果、次の10年を見据えた方向性が定まりましたので、ご紹介して新しい年のご挨拶とさせていただきます。

・居場所について

私たちは「地域の居場所作り」という括りの中で活動を続けてまいりました。
両親から受け継いだ家を開き、多くの人を迎えいれ、「場」を提供することが居場所作りだという考え方でした。

しかしながら、私たち自身がその「居場所」の心地よさと温かさを感じるようになり、その心を見つめると、「居場所は、そこに集う人々の絆を通じて、私たちの心の中にできる」という思いが強くなりました。

・違いを認めるということについて

私たちの中心の活動の一つである「子どもラボ」は、その運営については「違いを認める」、「差別をしない」、「一人一人の個性を見つめる」ということを基本方針としてきました。

それは私たちがよく口にする「虹は七色というが、その色の境目はない」という言葉に表れています。

この地域に暮らす子どもたちへと視野が広がる中で、学校に行きにくい子どもたちの話が聞こえてくるようになりました。

その仕組み上、やむを得ないとはいえ、学校という集団生活に馴染めず、区別され、取り残されがちな子どもたちも、てらこやとして受け入れていきたいという気持ちが強くなりました。

また、そうすることによって子を思う子育て世代へのサポートにもなると考えています。

・人を大切にするということについて

子どもラボに集まる子どもたちは、自分で考え、行動し、結果を受け入れることを通じて自己肯定感を育むという基本理念に基づき、安全に気を使いながらも可能な限り自由に活動しています。

そんな中で、気になることはやはり人間関係の不器用さです。 

ネット社会の弊害なのでしょうか、人を大切にするという心が育ちにくい印象があります。

自分を大切にすることを学び、そのことを通じて人を大切にすることを知る・・・・という働きかけを強めていく必要があると感じています。

以上のような点を踏まえ、てらこや新都心は今までの「場所を提供する」ということから、「温かい小さなお節介」を行うことにより、今まで以上に、ここに集う皆さんとの絆を大切にしていきたいと思います。

その考え方を具体化するために、今年から2つの新しいプロジェクトをスタートさせることにいたしました。

・「いのちのはなし」講座

子どもたちやその保護者に対して、自分を大事にし、他人を大切に思う心を育てる講座やワークショップを企画していきたいと思います。

長年温めてきた思いですが、今を機会ととらえて、みなさまのサポートを仰ぎながら、一歩一歩進めていきたいと思います。

・FSてらこや新都心

FSとは、フリースクールのことですが、極々小規模なところから始めるために、あえて略称にいたしました。

てらこや新都心に併設されている学研教室の資材を活用しながら、学校に行きにくい子どもたちの学びの場として、子どもたちの「学びたい」という気持ちを受け止め、学びの楽しさを感じ取ってもらいたいと思います。
すでに近隣の小学校からは、てらこやでの学習を出席日数として認めるとの内諾も得ており、責任の重さを感じながらのプロジェクトスタートとなります。

このような活動方針の変更(進化?)に伴い、活動を表すキャッチフレーズを「ここにあります、あなたの居場所」から「てらこや新都心は、小さなお節介を通じて、温かい絆を育てます」に変更いたしました。

今後の活動は、今まで以上に、ここに集うみなさまに深く関わり、サポートしていくことになるため、身が引き締まる思いで新年を迎えた私たちです。

引き続き、みなさまのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。

                てらこや新都心 

                代表 渋谷 明美

お誕生日

11日は、てらこや代表のあみさんの誕生日でした。

思いがけず子どもラボは卒業した中学生も、お祝いの言葉を届けにきてくれました。

てらこやの活動を10年が過ぎ、時間を超えた人の輪ができつつあることを感じた出来事でした。

畳を入れ替えました

9日から始まる新学期を前に、中央和室の畳を入れ替えました。

3年ほど前に畳表は交換したのですが、元気な子どもたちの活動で、すでに畳表は擦り切れ、畳床もフカフカになってしまったので、思い切って14畳全部の畳を交換することにいたしました。

今回は、新しい畳の香りはないのですが、耐久力のある和紙の畳表です。

一時は、フローリングにすることも考えたのですが、やはり子どもたちには畳の感触を残しておきたいということで、交換を決断しました。

子どもたちの賑やかな声が戻ってくるのが楽しみです。

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。

2023年は、私たちの活動が10年を迎えた年でした。

その様々なことがあった10年間で積み上げてきたものを振り返り、「居場所」とは何かを考えてきた1年でした。
そして感じたことは、「居場所は心の中にある」ということでした。

両親から受け継いだ家を開き、地域の皆様の集いの場とすることでは、居場所にはなりません。
そこに集う人たちと心がつながり、温かい気持ちで見守り、見守られる・・・・
そんな人と人の絆が心の中に居場所を作るのだと言うことです。

新しい年、2024年・・・・

てらこや新都心は、この人と人の絆を大切にし、その絆を頼りにさらに新しい絆を作る・・・
そんな活動の中で、心のこもった温かい「おせっかい(OSK)」を届けていけたらと考えています。

一般社団法人 てらこや新都心

代表 渋谷 明美

居場所は作るもの?


私たちの活動を紹介するときに、簡単に「地域の居場所作り」ということがよくあります。

この「居場所作り」という言葉は、私たちのような活動をする団体、人たちにとってわかりやすい便利な言葉です。

でも、最近は考えがちょっと変わってきています。

確かに私たちは、毎日てらこやを開き、子どもを含む様々な人たちをお迎えしています。

放課後に遊びに来る子どもたち、ワークショップを主催する人たちとその参加者、シェアオフィスを利用するテナントさん、そして併設のイタリアンレストランを利用する皆様・・・・

そんな中で、私たちがしていることは、ただ「開いてお迎えする」ことで、「居場所を作る」ということとはちょっと違うような気がします。

最近いらした方が、こんなことをおっしゃっていました。

「前を通るたびに、温かい雰囲気がある場所だと感じていました。ある晩、前を通ったら、ほんのり灯もる常夜灯を見て、次の日に、つい来てしまいました。」

私たちは、今はこう考えています。

「居場所は作るものではなく、選ぶもの」

今、私たちがしていることは、必要としている人に「ここがあなたの居場所ですよ」という想いが伝わるように、てらこやを温かい「気」で満たすことです。

きっと、必要な人にはその気持ちが伝わると信じながら・・・・