てらこや新聞令和7年1月号です。
pdf版は、こちらからご覧ください。

さいたま新都心で地域の居場所と温かい絆つくりを進める「てらこや新都心」のホームページです。
第16期「なかまほいく」参加者募集
3歳児くらいまでのお子様を持つ子育て世代の交流の場です。
他の人の迷惑を気遣ったりして、外出を躊躇しがちな子育て中の皆様同士の交流の場です。
同じ立場の仲間同士、気兼ねなく時間を過ごしませんか?
第16期は次の10回、10/11から毎週金曜日10:00~12:00の開催です。
*初回が10/4に変更、10/18はお休みになっています。 ご注意ください。
10月・・・4日、11日、25日
11月・・・1日、8日、15日、22日、29日
12月・・・6日、13日
一緒に遊ぶことにお子さまが慣れてきた頃から、半数のお母さんが全員のお子様を預かり、残りの半数のお母様は、お子様を手放して自由な時間を過ごす「預け合い」も行います。
今までの15回の開催でも、「なかまほいく」への参加をきっかけとして、子育て仲間の輪が広がっています。
楽しい子育ての輪に参加なさいませんか?
*参加費は、10回で6000円、最初の回に一括でお支払いください。
参加ご希望の方は、「第16期なかまほいく参加希望」のタイトルで、本人とお子様のお名前、お子様の年齢、連絡できる電話番号をお書きのうえ、こちらからお申し込みください
「では、お言葉に甘えて・・・・」は、普段から時々使う言葉です。
特にビジネスの世界では、さらにちょっと重い意味を持っています。
つまりこの言葉は「あなたとの関係をさらに深いものにさせていただきます」というメッセージが含まれています。
「甘える」ということを少し否定的に捉える方もいらっしゃると思いますが、私たちはむしろお互いの関係を受け入れ、さらに深める良い言葉だと思っています。
その「甘え」を受け入れることを通じて、相手に甘えることもできる「お互いさま」という双方向の関係が生まれていくような気がします。
「甘える」ことが苦手だったり、出来なかったりする方も、てらこやを訪れているのかもしれません。
相手に心を開くはじめの一歩の「甘えてみること」を始めてみませんか?
てらこやに出入りする中で、その暖かい空気を感じ、元気を取り戻す方がいらっしゃいます。
それを、「てらこやが人を再生する」というふうにおっしゃる方がいらっしゃいます。
でも、私たちは違う見方をしています。
てらこやで起きていることは、皆さんが感じるてらこやの静かな暖かい空気に包まれ、自分自身で心を静め、本来の自分を取り戻し、そこから新しい芽吹きを得ることだと思っています。
本来の自分の中にある新しい道、新しい可能性に気づき、そこからまた一歩を踏み出す・・・そんなお手伝いをしたいと思っています。
てらこや新都心の運営は、子どもたちの声に囲まれ、日々の雑事に追われ、どちらかというと毎日が慌ただしく、あっという間に過ぎていきます。
そんな中で、人々の声が途絶え、特に追われるような仕事もなく、まるでエアポケットに入ったように、ひっそりと静まりかえるひと時があります。
私たち運営者が、ゆったり流れる時間の中で、思い思いの仕事をしながら温かい雰囲気の中にリラックスして身を置く・・・・そんなチームの雰囲気は、きっとこの施設全体に行き渡り、ここを訪れる皆さまにもきっと届く、そんな話をしていました。
いつかもブログで書きましたが、居場所とは物理的な場所ではなく、そこに集う人たちの人間関係だということを改めて感じた、ホッとする時間でした。
てらこやでずっと企画をあたためてきた「性の話」
てらこやに集う子どもたちの間で性に関する言葉が出始めるという、良いタイミングで講座を開催できました。
普段の生活ではなかなか話しづらい内容ですが、座談会形式で、それぞれのお子様の気になる言動など、お母様たちがシェアしあってフリートークも大いに盛り上がりました。
今回は、「男子の体の成長について」が中心でした。
講師をお願いした上野尚子先生が、たくさんの書物をご紹介くださいました。
学校では教えてくれない内容で、どれもよく研究して書かれていますが、どの本を選ぶかは、お母様の勘で良いようです。それぞれの考え方、家庭によって違います。
「性教育」とは、究極的には、「生きていくこと」を伝えることだと思います。自分の体を大切に扱い、他人のことも大切に扱い、健全で幸せでいること。
地域に住む大人として未来ある子どもたちを温かい目で見守っていきたいという思いをとても強くした時間でした。
また、普段てらこやに集う子どもたちのお母様同士の交流の場としても、意義深かったと感じています。
今日参加できなかったお母様の為に春休み前にも開催予定です。
*参加者の声
いただいた資料がわかりやすく作られていて、お母さん方のフリートークでは、普段の話ではできない所まで無理なく和気あいあいと話ができました。
お家での対応も性的な単語が先行するのではなく、「いのちが繋がっている、あなたが産まれたことはすごいことなんだよ。」ということに本質を持っていって話してみるといいかもしれない。本を使ってお話ししてみたりとか具体的な方法を教えてくださいました。
時間が足りないくらい掘り下げることの出来る内容だったので、私は続けて他のお話も聞きたいなと思えるものでした。
他のお母さん方も話し足りなく、私も呼ばれそのままランチへ行き、お母さん同士も続きをお話していて、良いきっかけになったなぁと感じました。
11日は、てらこや代表のあみさんの誕生日でした。
思いがけず子どもラボは卒業した中学生も、お祝いの言葉を届けにきてくれました。
てらこやの活動を10年が過ぎ、時間を超えた人の輪ができつつあることを感じた出来事でした。
私たちの活動を紹介するときに、簡単に「地域の居場所作り」ということがよくあります。
この「居場所作り」という言葉は、私たちのような活動をする団体、人たちにとってわかりやすい便利な言葉です。
でも、最近は考えがちょっと変わってきています。
確かに私たちは、毎日てらこやを開き、子どもを含む様々な人たちをお迎えしています。
放課後に遊びに来る子どもたち、ワークショップを主催する人たちとその参加者、シェアオフィスを利用するテナントさん、そして併設のイタリアンレストランを利用する皆様・・・・
そんな中で、私たちがしていることは、ただ「開いてお迎えする」ことで、「居場所を作る」ということとはちょっと違うような気がします。
最近いらした方が、こんなことをおっしゃっていました。
「前を通るたびに、温かい雰囲気がある場所だと感じていました。ある晩、前を通ったら、ほんのり灯もる常夜灯を見て、次の日に、つい来てしまいました。」
私たちは、今はこう考えています。
「居場所は作るものではなく、選ぶもの」
今、私たちがしていることは、必要としている人に「ここがあなたの居場所ですよ」という想いが伝わるように、てらこやを温かい「気」で満たすことです。
きっと、必要な人にはその気持ちが伝わると信じながら・・・・