ホームページの「日々の出来事」でもお伝えしましたが、併設するレストランに置かれていたグランドピアノが、新しい人生に向けて旅立ちました。
わたしは、特にこのピアノを弾き込んでいたわけではありませんが、心にもちょっと隙間ができました。
それはなぜかと考えると、やはりあのピアノには、愛着があったのだと思います。
レストランに移される前には、家族に愛され、移された後もコンサートなどのイベントのたびに、演奏家の方が心を込めて弾いてくださいました。
あのピアノは、その指先から伝わる心を受け止め、その弾き手の心と共鳴する音を奏でていたのだと思います。
よくピアノは弾き手によって出てくる音が変わると言いますし、わたしもそんな体験をしたことがあります。
また、楽器を愛する人は、持ち主が見ていないところで、その持ち主と違う方が演奏した後では、そのことが、すぐにわかるという話を聞いたこともあります。
それはなぜでしょうか?
それが「心を込める」ということなのかもしれません。
だんだん痛みが進んでいく「てらこや」の建物ですが、これからも心を込めて、その中での時間を過ごして、温かい「気」で満たしていけたら・・・と思った、今回の「別れ」でした。
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